奈良県明日香村の橘寺。
聖徳太子生誕の地として有名なお寺ですが、橘寺の周辺は彼岸花の名所として知られます。
橘寺周辺の彼岸花。
稲を守るヒガンバナ
この世のものとは思えないほどの妖艶な美しさを持つ花です。
彼岸花の別名を曼珠沙華といいます。
梵語で”天上に咲く赤い花”を意味します。
橘寺の寺域へ入る門。
日本の偉人の中でも特別な位置づけにある聖徳太子。
実在そのものの真偽が問われたりもしますが、日本人の心の奥底に流れる仏教思想を広めた功績には大きなものがあります。
稲穂の傍らに咲く彼岸花。
毒性を持つことで知られる彼岸花は、食物の害になる生物を寄せ付けません。
あまりの美しさから観賞用の花のイメージがありますが、実益を兼ねた自然そのものの花だったんですね。
奈良に都があった時代をさらにさかのぼれば、飛鳥の都に行き着きます。
古都飛鳥の地に咲く彼岸花。
秋の奈良旅行の際には、飛鳥の橘寺まで足を伸ばしてみましょう。