隠元豆の若い莢(さや)の総称であるさやいんげん。
若い莢にはアスパラギン酸やリジンなどのアミノ酸が含まれています。旨味を感じる野菜として人気がありますよね。今回は大人数の貸切宴会の席に、旬のさやいんげんを使ったお料理をお出ししました。
さやいんげんのずんだ和え。
和え衣には、甘味の強いスナップえんどう、絹ごし豆腐、白味噌、オリーブオイル等を使っています。酢で締めた鯵のずんだ和えはよく作るのですが、豆を豆で和えるずんだ和えを作ったのは今回が初めてでした。天にクコの実で彩りを添えます。

アスパラギン酸含有のさやいんげん
アスパラギン酸の旨味はやはり格別ですね。
アスパラガスの穂先部分にも多く含まれる栄養素として知られます。スタミナ強化にも役立ちますので、これからの暑い夏の時期には重宝されるのではないでしょうか。
大人数の貸切宴会場。
関西地方ではさやいんげんのことを三度豆と呼びます。
柔らかい歯触りが特徴の野菜で、さっと湯通ししてから和え物の材料にしたり、洋風のバター炒めにしたりします。全体的に細めで真っすぐのものが良品とされ、皮が薄くて張りのあるものを選びます。
私が小さい頃には、さやいんげんの胡麻和えがよく食卓に登場したのを思い出します。
味噌とオリーブオイルの和洋が混ざり合って、独特の旨味を醸しています。
ずんだ和えは「じんだ和え」とも言いますが、元々糂汰(じんだ)とは五斗味噌のことを意味しています。その昔、東北地方でたくさん収穫された枝豆を代用として作られていた料理、それがずんだ和えではないかと思われます。
さやいんげんにはカロテンやビタミンCも豊富に含まれています。
旬を迎える6月から9月頃に掛けては、たくさん摂取しておきたいところですね。
大正楼中庭の石灯籠。
当館二階の宴会場からは階下の渡り廊下や中庭を見降ろすことができます。大人数の貸切宴会のご予約は、三輪の料理旅館大正楼にて承っております!
※大正楼無料駐車場 JR三輪駅前通りに2か所