大神神社を象徴するささゆり。
初夏に催される率川神社のゆりまつりでも知られます。
大神神社のささゆり。
三輪山を源流とする狭井川のほとりに群生していたと伝えられます。
狭井川の「さゐ」は、「ささゆり」のことを意味します。それにしても可憐な花です。
花言葉の「上品」も、ささゆりに似つかわしいエレガントな気品を添えます。
九つにランク分けされた極楽浄土の最上位を上品(じょうぼん)といいますが、可憐なささゆりを飽きることなく眺めていると、仏教の世界にも通じる何かを感じます。
伝統祭事の三枝祭
大神神社では、困難とされるささゆりの人工栽培事業が行われています。
平成12年より「ささゆり園」が開園され、毎年多くの参拝者の目を楽しませてくれています。
その昔、大神神社の大神様のお子様が狭井川のほとりに住んでおられました。
そこにはささゆりの花が咲き誇っていたと伝えられます。率川神社のご祭神は、大神様のお子様に当たります。そこで、御子の姫神様にお喜び頂くために、三枝祭では三輪山麓に咲いていたささゆりの花で黒酒(くろき)・白酒(しろき)の酒樽を飾って奉献する習わしがあります。
ササユリの横一線の美しいラインが印象的です。
ささゆり園の入口は宝物収蔵庫の傍らにあります。
大美和の杜の方でも美しいささゆりを観賞することができます。入場は無料です。山の辺の道ハイキングの途中にでも、立ち寄ってみることをおすすめ致します。
見頃は6月初旬~中旬ぐらいでしょうか。
豪華絢爛というわけではありませんが、ささゆりの清楚な美しさに心を惹かれることでしょう。