三輪さんのなでうさぎ。
参集殿の玄関口で普段は出迎えてくれるなでうさぎ。初詣期間中は祈祷殿の前に陣取っていました。
不安の多い現代社会の中にあって、心なしか例年よりも多くの初詣客が詰めかけておられたのではないでしょうか。
なでうさぎも数多くの参拝客に撫でられたことでしょう。2009年度は己丑(つちのとうし)歳に当たります。牛は古来より農耕用の家畜として重用されてきました。辛抱強さがウリの、ありがたい動物ですよね。
商いは牛のよだれ・・・とも申します。
牛のよだれのように、決して切れることなくダラ~ッと細く長く商売を続けていく・・・そんな意味合いがあります。愚直で根気強い、そんなイメージが牛にはありますよね。
三輪さんの荒魂と和魂
三輪さんの二ノ鳥居前にある「幽玄」の文字。
この鳥居をくぐると、正しくそこには幽玄の世界が広がります。
鳥居には俗界と神界を分ける目印の意味がありますが、ご存知のように三輪さんのご神体は三輪山そのものです。
二ノ鳥居から中へ入ると、三輪山の慈悲深い波動が伝わって参ります。日本有数のパワースポットとして注目されているのも頷けます。三輪さんは山の辺の道の起点にもなっている石上神宮とよく対比されますが、石上神宮が男性的な神様であるのに対して三輪さんには女性的な癒しの雰囲気が漂います。
JR桜井線の三輪駅から三輪さんへ向かいます。
初詣客を案内するためでしょうか、大きな横断幕が掲げられていました。
三輪さんには本殿が存在しません。
拝殿奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を仰ぐカタチでお参りします。
健康ブームも手伝ってか、狭井神社(大神神社の摂社)の御神水を拝受するために全国各地から参拝客が訪れます。
ある方に教えて頂いたのですが、この狭井神社には荒魂(あらみたま)が祀られていて、拝殿には和魂(にぎみたま)が祀られているとのこと。和魂が祀られている拝殿には日常生活の軽いお願い事をして、荒魂が祀られている狭井神社には重苦しいお願い事をするのが良いのだそうです。
三輪さんに初詣を済ませて、さぁ今年も元気に頑張りましょう!