山の辺の道の起点に近い場所に三輪山があります。
神様の鎮座する山。
その美しい円錐形のお姿に、古代の人たちも魅了されてきました。
三輪山の近くにある箸墓古墳も、三輪山を意識して築造されたのではないかと思われます。纒向遺跡にも同じく、三輪の神を敬服していた名残がうかがえます。山の辺の道は三輪山の山裾を縫って進んで行きます。仏教伝来之地碑~金屋の石仏~三輪山平等寺~三輪明神大神神社~狭井神社~玄賓庵~桧原神社へと抜けて行きます。
昭和天皇行幸記念の大鳥居
三輪明神大神神社は、三輪山をご神体とする日本最古の神社です。
酒の神様としても信仰が篤く、毎年酒造りの前になると、全国から多くの杜氏や酒造関係者らが参拝に訪れます。
三輪明神参道口前に建つ大鳥居は実に巨大です。
昭和59年10月に昭和天皇が行幸された際に、記念に建てられたのが大鳥居です。夜間にはライトアップもされ、その偉容を誇ります。
山の辺の道と三輪山は切っても切れない関係にありますね。