山の辺の道の北西に広がるはにわの里コースに楢神社があります。
奈良県の楢神社・・・同じナラが重なりますね(笑)
楢神社の周辺地図。
白川ダムの遥か西、国道169号線よりも西側にあるのが分かります。
楢神社の鳥居は不思議な形をしています。
竹の節を思わせる銅板製の鳥居。日本書紀にも記されている由緒正しい佇まい。確かこれとよく似た鳥居を、信貴山朝護孫子寺の本堂前で見たことがあります。
楢神社には子授けの霊水が湧くと云われています。
既婚者の子宝相談が多くなっている昨今、楢神社に参拝する人の数も増えているのではないでしょうか。
命名風習が残る鬼子母神のお社
楢神社の狛犬は檻の中に入れられているようです。
ここでまた思い出しましたが、信貴山朝護孫子寺のシンボルである虎も檻の中に入っていました。こういうスタイルもあるんだなと思いました。
楢神社には鬼子母神が祀られています。
御神体が持っているザクロの実は種子の多い果実として知られます。
多産のご利益に与れるということで、全国各地から参拝者が訪れます。ご神徳によって授かった子供には、「楢」「奈良」の字を頂いて命名する風習があります。
奈良県内に長い間暮らしていますが、「楢」という字の入った名前の方にお会いしたことはまだありませんね(笑)ご年配の方にいらっしゃるのかもしれません。いや、それとも・・・全国各地に散らばっているのでしょうか。
狛犬の脇にあった燈籠には、奈良を象徴するデザインが施されています。
奈良の鹿を浮き彫りにした燈籠は、県内各地の寺社でよく見かけます。そういえば、伎芸天像で有名な秋篠寺の門前でも見た覚えがあります・・・。
子宝に恵まれると伝えられる実増井(三桝井)の井筒・・・信仰の対象にもなっている、子どもを授かる井戸水です。
霊水の効果はいかに? 天からの授かりもの、子は宝・・・。楢神社の境内には、時を越えて変わらぬ親の想いが満ちています。