知恵を授ける虚空蔵菩薩を祀るお寺。
山の辺の道の北エリアにある弘仁寺をご案内致します。
弘仁寺の本堂。
弘仁寺のある場所ですが、天理の白川ダムの近くの山合いに位置します。
真言宗のお寺で、弘法大師がこの山に明星が落ちるのを見て、明星天子の本地仏である虚空蔵菩薩を祀ったのが始まりと伝えられます。
弘仁寺本堂の奉納算額
本堂には智恵の神様として知られる虚空蔵菩薩が祀られており、毎年4月13日になると、子どもに知恵を授ける十三詣りが行われます。
門前にあった石碑。
9月初旬ではありますが、早々と紅葉していますね。
弘仁寺の近くにある正暦寺は紅葉の名所として知られますが、ここ弘仁寺の紅葉も見所があるのかもしれません。弘仁寺は予約をすれば宿泊も可能だそうです。地場で採れる季節の山菜を使った煮物や和え物などの精進料理が楽しめます。
虚空蔵山の自然に包まれて、心穏やかな滞在を満喫できるのではないでしょうか。
本堂の軒下に掲げられている奉納算額。
奉納絵馬の一種ですね。
一升枡にケシ粒がいくつ入るかといった、江戸時代の和算の難問題とその解答が記されているようです。智恵を授ける虚空蔵菩薩像が祀られているお寺ならではですね。
弘仁寺の拝観料は400円(朱印300円)。
宿泊料金は要予約で、1泊2食付6,500円。駐車場は無料で約30台収容可能です。アクセスは、JR・近鉄奈良駅よりバス米谷町行き高樋町下車徒歩5分となっています。