国道169号線から少し西に入った所に「馬出(うまだし)の町並み」はあります。
タイムスリップしたかのような馬つなぎの遺構。
馬出の町並み。
民家の前に、古びた木の棒が横に渡されています。
馬繋ぎの遺構近くにある周辺観光スポット
天理市櫟本町市場の周辺地図。
西名阪自動車道のすぐ北側です。
大阪や名古屋に通じる道路がすぐ近くにあるとは思えない、とても閑静な住宅街の一角に馬出の町並みが保存されています。その昔、この辺りは上街道と高瀬街道が交わるエリアとして栄えていました。商業の町だったんですね。トラックのない時代ですから、荷物を運ぶ運送手段を馬に頼っていました。その馬をつないだ馬つなぎの遺構です。
馬出の町並みから東へ行けば、奈良に通じる国道169号線に出ます。
山の辺の道ガイドブックには「馬出の町並み」と紹介されていますが、実際には町並みというほどではなく、とある一軒の民家の前にのみ残されている遺構でした。
周辺観光地としては、在原業平を祀る在原神社、子授けの霊水が湧く楢神社、櫟本の守り神とされる和爾下神社などが挙げられます。
柿本人麻呂の歌塚もおすすめスポットですね。
馬にまつわる言葉も数多く残されています。
馬力、馬には乗ってみよ人には添うてみよ、人馬一体 etc・・・。そこには馬と人との長い歴史が伺えます。はにわの里コースは、山の辺の道の正規ルートからは少し西に外れますが、なかなか見どころの多いおすすめの散策コースです。
奈良を歩く。
ウォーキング立県を目標とする奈良県。やはり奈良は歩くに限る。他府県の観光客の方々にそう思って頂けるようなウォーキングコースの整備が進められています。